【アンチヴァイラル】注射嫌いは観ちゃだめ。グロ美しい奇妙な世界観の映画。
こんな社会、いつか来そうで怖くなる...
無機質で病的な世界観が一癖ありますね。
今回はこの
アンチヴァイラル を
あらすじ、ネタバレ、感想と共にご紹介いたします。
作品情報
原題:Antiviral
ジャンル:ホラー SF スリラー
製作年:2002
製作国:カナダ フランス
上映時間:112 mins
あらすじ
著名人本人から採取された病気のウイルスが商品として取引され、それをマニアが購入しては体内に注射する近未来。注射技師シド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)は、持ち出した希少なウイルスを闇市場で売りさばきつつ、自身も究極の美女ハンナ(サラ・ガトン)のウイルスを投与していた。そんなある日、ハンナが謎の病気で急死したのを機に、異様な幻覚症状に襲われる。未知のウイルスの宿主でもあるからなのか、何者かに追われるようにもなったシド。休むことなく続く幻覚と追撃に疲弊する中、彼は自分を取り巻く陰謀の存在に気付く。
予告
予告観ただけでゾッとするような内容ですよね...
好奇心掻き立てられる!!
感想
個人的には正直ストーリーとしてはまあまあでした。
ただ、設定と描写が強みだなと。
狂ったようなセレブのファンとかいるじゃん。
やっぱ推しに近づきたいもんじゃん。
それの究極版が上手く近未来として描かれてる。
主人公のシドの細くて白くてロン毛のルックス...めっちゃはまり役。
あとめっちゃ注射のシーンが多い。
全部写してくスタイル。
グロいけど綺麗で、
観るアートって感じですね。
↓ここからちょっとネタバレ注意↓
有名人の肉を食べるとか、ウイルスを自分にも入れるとか、その心理はなんとなく分かる。
けど消費者側じゃなくてセレブの気持ちとか、どういう基準でそのセレブになれるのかが気になった。
そもそも有名だからって血抜かれたりして皮膚を再現されたりって、プライバシーとかどうなるんだろう。
けどそういう細かいことを気にするのは、この映画にはあまり相応しくない気がします。
シドがただのスタッフと見せかけて消費者側だったのが面白かったです。
自分で注射すんのシンプルにすごい。
ハンナに近づきすぎて、同じ病気で死にそうになるっていう展開も好きでした。
何よりラストシーンが!
一番気持ち悪くて、病的で、結構良い終わり方だなと思いました。
あとこの内蔵式ハーモニカ的なのが予告で一番気になってたけど、
ただの幻想?夢?でそんな関係なかった。
まあ入れたかったんだろうな。
鬼才デヴィッド・クローネンバーグの息子だけあって、
斬新でよかったのでは?
おすすめ度
■■□□□
映像を観て雰囲気を楽しむっていう面ではおすすめです。
ストーリーとしてはあまり中身がないのでそこは期待するべからず。
あと注射や血が苦手な人は絶対見ない方がいいです。
それでも気になる人はぜひ体感してみてください。
【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル】とことんついてない中年おじさんの話。どんでん返しで真相が暴かれる...
こんな人生ある?!ってくらいこのデビッドさん、ついてないです。
美女が謎を解いていくのが見応え満点!
今回はこの
あらすじ、ネタバレ、感想と共にご紹介いたします。
作品情報
原題:The Life of David Gale
ジャンル:スリラー サスペンス ドラマ
製作年:2013
製作国:アメリカ
上映時間:131 mins
あらすじ
アメリカ、テキサス州。大学の哲学科で教鞭を執る人気教授デビッド・ゲイルは、妻と息子を愛する良き父親であり、死刑制度反対運動に熱心に取り組む活動家でもあった。その彼が、今は活動団体の同僚女性をレイプしたうえ殺害した罪で死刑が確定し刑務所の中にいる。デビッドは死刑執行直前になり、突然人気誌の女性記者ビッツィーを指名し、多額の報酬と引き替えに残りの3日間での独占インタビューを許可した。デビッド・ゲイルの有罪を疑っていないビッツィーは、彼の話を聞くうちいつしか冤罪を確信するようになるのだが…。
予告
ちょっとシリアスで小難しそうな感じもあるけど...
ちゃんと面白くなります、大丈夫。
ちなみに英語版の予告はもっとワクワクして良い感じですよ。
感想
死刑囚が真相を語るっていうありがちなストーリー、けどね、最後まで観たら納得。
最初から最後まで飽きることなく楽しめました。
設定が設定なだけにリアリティはあんまりないかも。
そんなことある?って思うところも含めて、
エンタメ性高いですね。
↓ここからちょっとネタバレ注意↓
襲いかかる不幸の連続
良いパパだし、教授だから頭いいし、生徒にもちゃんと勉強しろって言ってるし、溢れ出る良い人感。奥さんには愛人作られ、疲れてしまったんだな。そんな時に生徒と関係持っちゃってファースト冤罪。
これは仕方ない。
ただただかわいそう。
そんな中ゆういつの味方、コンスタンスちゃん。真面目でいつも死刑制度とかの話してます。しかも早口で。正直友達にはなりたくないタイプ。けどやっぱり良い人。
そんな彼女のレイプと殺人でセカンド冤罪。
〜デビッドOUT〜 死刑。
何がどうなってそうなる?って感じ。
こんな状況、誰でも詰みますよね。
救世主現る
そんな中ご指名いただきましたのが美人記者ビッツィー。死刑囚にインタビューという緊張感の中、強い印象の女性。デビッドの話聞いても信じ込まない。だがしかし、だんだんデビッドに同情していく。ほんとは無罪なんじゃないかと思い始める。
無罪なんだったら可哀想すぎるから早く真実を教えてくれ〜って思いました。
なんかついてくるカウボーイのダスティーも地味に怖い。
ラストと死刑制度について
ストーリーが十分楽しめる内容ですが、死刑制度の風刺というか冤罪についての訴えというか、考えさせられる内容でした。全てはデビッド、コンスタンス、ダスティーの計画通りっていうどんでん返しの後にやってくる、やるせなくて切ない感じ...
本当にこれでよかったのだろうか...
私は割と好きです。
おすすめ度
■■■□□
ストーリー的には万人ウケするイメージでした。
ラストの好みは分かれる作品かもしれませんが、
観て損はないと思います!
特にサスペンス好きな方にはおすすめです♪